《広東語》(初級52) 冇 + [動詞] : [動詞] していない
- 2017/4/10
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は過去のことについて”~していない”という表現「冇 + [動詞]」と疑問文である「有冇 + [動詞]?」について学んでいきたいと思います。
「冇 + [動詞]」/「有冇 + [動詞]?」とは
文法 | 否定:冇(mou5) + [動詞] 疑問:有冇(yau5 mou5) + [動詞]? |
---|---|
意味 | 否定:[動詞]をしていない。 疑問:[動詞]をした?。 |
まず、上記の表に肯定の場合についての記載がないと思った方もいるかもしれませんが、肯定文については通常「(初級18)[動詞] + 咗 : [動詞] をした」にて学習した「[動詞] + 咗」が使われます。
「冇」はこれまで学習してきた例文では「冇 + [名詞]」という形、”名詞の存在がない”という意味で使ってきましたが、「冇」は動詞と一緒に使う事で”~していない”という意味とすることができます。日本語でも過去の動作を否定する時は”~していない”、物の存在を否定するときも”~はない”とどちらも”ない”を使いますので少し似ていると思います。
それでは簡単な例文をまずは見ていきましょう。
過去の動作について否定をするときは「冇 + [動詞]」の形式を使って表します。このように動詞と組み合わさることで過去の動作を”していない”ということが表現できるようになります。
この文章は「冇食」が今回の用法「冇 + [動詞]」を使っている部分です。”食べる(食)”ということを”ない(冇)”といっているので”食べていない”という意味になります。補足として”今日朝ごはん食べたよ”というそれを実行できた場合の文章は「我今日食咗早餐喇。(ngo5 gam1 yat6 sik6 jo2 jou2 chaan1 la3.)」となります。
次に過去に対してその動作をしたのか、していないのかを問う疑問文の場合について見ていきましょう。
質問:
回答(否定):
回答(肯定):
疑問の際は「有冇 + [動詞]」の形にして動詞のことを”したか?”、”していないか?”を問います。回答の場合は否定の場合はは「冇 + [動詞]」の形で答えます。肯定の場合は「有 + [動詞]」を使って答えます。
注意点として「有 + [動詞]」の形はこのように「有冇 + [動詞]?」の形式で質問されたときの回答以外では使うことはあまりなく、「有冇 + [動詞]」の疑問文の場合にこのように答える特殊な形式になります。また、肯定に関しては[動詞] + 咗」を使って以下のように回答しても問題ありません。
意味は「我有返公司呀。」と同じです。
また、肯定の回答のときは「有 + [動詞] + 咗」という形にしても意味は通じますがあまり使われません。通常「有 + [動詞]」もしくは「[動詞] + 咗」で回答します。
例文で練習しよう!
A:
B:
質問:
回答:
質問:
回答(否定):
質問:
回答:
「舒服啲」はこの例文では”前よりよくなった”、”少し楽になった”という意味です。
補足:「點算」
今回の学習内容とは全然関係ないのですが、例④に”どうしよう”という意味「點算呀(dim2 syun3 a3)」という言葉が出てきました。これは覚えると非常に便利な言葉です。
また”よい”という意味の「好」と組み合わせて”どうしたらいい?”という意味の「點算好呀?(dim2 syun3 hou2 a3)」という言葉もよく使われます。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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