今回はこれまでにまだ学習していない新しい疑問文の形式について学習していきたいと思います。

今まで疑問文の作り方として、
・疑問詞（「邊個」，「邊度」など）を使う方法
・「[動詞/形容詞] + 唔 + [動詞/形容詞]」の形式を使う方法
という2つの方法を紹介してきました。

今回はこれらとは別の表現方法を使った疑問文について紹介したいと思います。

「[動詞/形容詞]」もしくは「唔 + [動詞/形容詞]」を使った疑問文

今回学習する疑問文は通常の肯定文、否定文をそのまま疑問文にした形になります。説明が少し長くなってしまいますが日本語の感覚とそこまで大きく違わないのでそう難しくはないと思います。

文法	① [主語] + [動詞/形容詞] ～ 呀？ ② [主語] + 唔 + [動詞] ～ 呀？
意味	① [主語]は[動詞/形容詞]するのか？ ② [主語]は[動詞]しないのか？

今まで疑問文ではない肯定文や・否定文のときにいつも使っていた形式ですが、疑問文としても使うことがあります。本ページでは①を”肯定疑問”、②を”否定疑問”としたいと思います。語尾の「呀（a³）」はなくても構いませんがあったほうがフレンドリー、親しみのある雰囲気を伝えることができます。

それでは、まずは以下の例文を見てみてください。これは今までに習った疑問文の形式です。

これは単純に相手に”リンゴを食べるか食べないか”を質問しています。それでは今回学習する以下の2つの用法を使った例文を見てください。質問している内容だけではなく、回答の文章も注意してみていってください。

これら例1-1と例1-2/1-3と比べるとあまり大差ないように感じるかもしれません。そして「[動詞/形容詞] + 唔 + [動詞/形容詞]」の形式の疑問文と具体的な違いは？という疑問がでてくると思います。

例1-2や例1-3のように「[動詞/形容詞] + 唔 + [動詞/形容詞]」の形にしない疑問文の場合は、質問者が何かの感情や考えを持って相手に対して確認をしています。

例1-1：你食唔食呢個蘋果呀？
これは相手に対して”食べるか食べないか”を単純に聞いています。話者の感情、考え方はこの文章に出ていません。”食べる”か”食べない”かどちらかを聞いています。

例1-2：你食呢個蘋果呀？
こちらは相手に”食べる”ということを確認しています。

例1-3：你唔食呢個蘋果呀？
こちらは相手に”食べない”ということを確認しています。

なので例1-2と例1-3の回答者は質問者の回答に対して「係呀（はい）」、「唔係呀（いいえ）」と答えています。

どういう時に使うのか

今回学ぶ疑問文は相手に確認するときに使いますが、実際どのようなシチュエーションで使われるのか新しい例文を使って説明したいと思います。

　
これは”いる”ということを相手に確認していますが、以下の状況などの時に使われます。

(1) 相手がプラモデルが好き、興味がある、探しているからなど。
(2) 嫌いな人や、しつこい人に対して、喧嘩中で仲が悪い人に対して聞くとき。
(3) 相手に問題はないが単純に自分の機嫌が悪いときなど。
(4) 相手にもう一度確認する時。

(2)や(3)のような時は、この用法を使うことにって、相手に感情を相手に伝えることができます。なのでこの状況の場合は相手にも嫌な気持ちが伝わってしまいます。

この例文は”いらない”ということを相手に確認していますが、以下の状況などの時に使われます。
(1) “なんでいらないの！？”という気持ちで聞いている。
(2) 自分が思っていた想像と違っている。
(3) 相手にもう一度確認する時。

これら条件に当てはまらず、例えばプラモデルが好きでもなんでもない（嫌いでも好きでもない）友達に何も根拠もなく、”このプラモデルほしい？”と質問する時は通常の「[動詞] + 唔 + [動詞]」の形式で

というように尋ねるのが普通となります。何の前触れもなくいきなり例3-1や例3-2のように質問すると、突拍子もなく聞いている感じで、相手は”なんでいきなりこんな質問をするのだろう？”と思ってしまいます。「[動詞/形容詞] + 唔 + [動詞/形容詞]」を使ったほうが相手に回答の自由を与えていますので、特に理由がないときはこちらの形式を使いましょう。

まとめ

今回紹介した疑問文含めて疑問文には以下の種類がありますので、ゆっくりでいいのでその場その場で適切な疑問文を使えるようにしていきましょう！

①	疑問視を作った形式 （初級07） 基本的な動詞
②	[動詞/形容詞] + 唔 + [動詞/形容詞]？ を使った形式 （初級09）疑問詞を使った疑問文の作り方
③	[動詞/形容詞] ？ を使った形式 今回学習

今回もお読み頂きありがとうございました。

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