広東語を使って香港の生活を楽しくしよう!

このページは香港で暮らす上で広東語、英語、普通語(北京語)のどれを習ったらよいか悩んでいる人に向けて、実際に香港で生活してみて、体験したこと、実感したことを書いていきたいと思います。おそらくこのページをご覧になっている方は香港に何らかの理由で長期滞在している、これからそうなる可能性がある方だと思います。そこで多少なりとも現地の言語を話せるようになろうと思い検索してこのページにたどり着いていると思います。

以前の書いた「香港で英語、中国普通語はどれくらい通じるのか?」を少し読んで頂くと香港で使われている言語について、広東語を母語として話している方が圧倒的に多いということがわかると思います。普通語や英語を習うのもよい選択だと思いますがこの記事の結論を先に書くと「特に明確な理由がない限り広東語を学習したほうが香港では楽しく生活ができます」という内容です。

普通語(北京語)を習ったほうがよいのではないか?

香港でも普通語は公用語になっている、世界でも中国の存在感は大きくなっている、世界的に広東語より普通語を話せる人のほうが圧倒的に多いということから普通語を習ったほうがよいと思うかもしれません。しかし香港では取引先のお客さんや仕事仲間が普通語しか話せないという場合を除いて広東語だけで済みます。

そして香港の人の普通語の発音はあまり綺麗ではなく、北京出身の人でも聞き取れないこともあります。話し相手や練習相手としてはあまりふさわしくないかもしれません。話すべきではないかもしれませんが香港の人(主に40歳以下)では中国をよく思ってなく、普通語は話せるけど話すことは本意ではないと思っている人も多くいます。

また、「その学習する普通語は香港の生活以外だといつ使うの?」という疑問があります。
・将来中国大陸部に住む予定がある。
・重要なお客さんが北京の人で普通語を話せたほうが親密になれる。
・頻繁に大陸に出張や用事などで出かける必要性がある。
という、学習した普通語を具体的にどのように、いつ使う予定なのか決まっている方は普通語を勉強するほうが良いと思います。
しかしそうでない場合、香港では広東語を母語としている人が圧倒的多数であり、普通語を将来香港以外で使う予定がないのであれば広東語を勉強したほうがよいのではないでしょうか。

香港でも確かに普通語の教育は盛んです。「普通語の教育が盛んである=香港の人が話す普通語は自然に身に着いたものではなく教育によって身に着いたもの」なので香港の大多数の人にとって普通語は母語ではありません。相手(香港の人)に対して母語である広東語で話した方がいいか、普通語で話したほうがいいかというと答えは前者でしょう。

実際に管理人が香港にて普通語で話しかけらることは
(1) お店の店員さんから普通語で話しかけられた。
(2) 大陸からの旅行者に道を尋ねられた。
くらいです。(1)に関して店員さんが(大陸の人だと思い込み)気を使ってくれているのだと思いますが、広東語で返事すればそのまま広東語で会話が進みますので広東語を学習していれば普通語を使う機会はまずありません。

英語を習ったほうがよいのではないか?

英語を習う選択も1つだと思います。外国人が多数暮らしているエリアに住み広東語話者が少ない場合は付近の人と仲良くするためにも英語を習うほうがいいと思います。

日本人は香港の人と同じアジア人でも髪形や顔立ちの雰囲気が多少違いますので香港の人は日本人を外国人だとすぐわかります。そのため最初は英語で話しかけてくれる人も多いので初めから英語でやりとりしてしまうのもいいですが、実は英語が話せない人も多いです。特に外国人があまりこない香港の昔ながらの地元のお店では会話は金額のやり取りだけとかになって、商品の説明とかは受けられません。

以前、知人が英語で店員さんと話してとある商品が売り切れといわれたのですが、管理人がその後広東語で話しかけると確かに売り切れだったのですが海外のどこどこの店舗に在庫があるから少し待ってくれれば仕入れられるよ、輸入にかかる料金はこれくらいなど詳しく教えてくれたりします。おそらくこれは英語が苦手なのであまり情報をもらえなかった例だと思います。香港の人は英語ができる人が多いといっても英語で詳しく物を説明する能力はそこまで高くない人も多くいます。あまり英語だと広東語と比べて多くを語ってはくれないことも多いと思います。たしかに英語がとても流暢な人がいるので香港の人は英語が得意なんだいう印象が残ってしまうしれませんがそこまで話せない人も多くいます。

また、中学卒業レベルくらいの英語は理解できるほうがいいと思います。香港の人で英語が得意な人は普段話すときは広東語ですがメールやSNSアプリでのメッセージのやり取りはもっぱら英語の人も結構います。理由は漢字入力が面倒くさいからだそうです。

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広東語の習得は難易度が高いんじゃないの?

広東語は確かに難しいと思います。この理由から英語や普通語を習おうと思っている方もいるかもしれません。広東語学習の問題点として
・習う人が少ない、資料も少なく特に高度な広東語の学習が難しい。
・発音記号が複数種類ありややこしい。
・音の高低や発音が日本人には区別しにくいものがある。
などがあげられます。

広東語を学習するからには理想としては広東語で香港の人と楽しく遊んで、ドラマやニュースを見て聞いて理解したりできるようになることだと思います。理想を持つことは大切ですが、その理想に達する必要はありません。実際問題としてそこまでのレベルに達しなくても広東語である程度のコミュニケーションをし楽しい毎日を送れます。

もちろん問題なく会話できるようになると何不自由なく香港を歩き回れると思いますが、香港人並みに話せるようになる必要はなく、
・ほしいもの、したいことが言えるようになる。
・相手の言っていることがなんとなくわかり、返事できるようになる。
・道順や物の説明をできるようになる。
ということを片言でいいので話せるようになればそれなりにコミュニケーションはできます。(むしろ多少下手くそなほうが相手の人にすぐ外国人と気づいてもらえやすいので興味をもってもらえるかもしれません。)

広東語を少し学習したあと広東語放送のドラマなどを試しに見てみると全然何言っているかわからなく自分の広東語は全然だめだと絶望するかもしれません。ただ、ドラマの内容は複雑な会話ばかりなので理解するのは難しくて当然です。たしかに複雑な説明をする、意見を言い合う、討論的なことをすると厳しいかもしれませんが、外にお出かけする時にそのようなことが必要な場面に出会うことはあまり多くはありません。”こんなことがあったんだよ”、”あそこ楽しそうだから行こうよ”のようなあまり難しくない表現を使うだけでも香港の人と楽しくコミュニケーションできます。

広東語を学習することによるメリット

香港の人たちとコミュニケーションが非常にしやすくなるというのが一番のメリットだと思います。
香港の人は広東語で話しかけるとやはり喜んでくれます。

また、広東語学習をしている外国人は少ないので、お店の買い物なので広東語を話すと香港の人に”広東語上手だね”、”頑張ってね”など褒めてもらえたり励ましてもらえます。香港の人は広東語を話す外国人を歓迎してくれます。日本人もそうだと思います。日本語を話す外国人がいたら嬉しく思いますよね。広東語を学習するということは自分の生活を楽しくする目的もありますが、香港の人たちに喜んでもらえます。これも非常に大切な部分だと思います。香港の人は広東語の世界的地位は低いということを自覚しています。外国人が買い物しているとき発音が下手くそな広東語で話していても、一生懸命聞き取ろうとしてくれる店員さんもいます。

ちなみに英語はもちろん普通語を話せても香港の人に褒められることはないでしょう。確かに広東語の学習難易度は高いかもしれませんが、周りの人たちに励ましてもらえる環境になっているので学習意欲が自然と沸いてくると思います。

また、香港の人も英語は完璧ではありません、特にお店の店員さんなどはそこまでレベルが高いわけではなく接客対応ができるレベルで複雑な話はできない人も多くいます。ですが広東語は結構お得な情報を、”これに登録すると〇〇円引きだよ~”など、”これもう一個買うと無料でこの試供品プレゼントしてるよ、いる?”など教えてくれます。また、個人で経営されているお店では”広東語頑張っているから”という理由でおまけの商品をもらえたり、値引きをしてもらったりしたこともあります。

せっかく香港で暮らしている、或いは暮らす予定なのですから、その香港にいる時間を楽しむという点では広東語を学習するということはとても有意義なことでしょう。日本のコンビニなどやスーパーなどでは店員さんと日常会話をするということは今となっては稀です。ただ香港は違います、お店で店員同士、店員さんとお客さんが大声で楽しそうに日常会話をしているのは普通です。全く知らない店に行っても「どこの国の人?広東語うまいね」という言葉をきっかけに店員さんと日常会話が始まることでしょう。

見知らぬ人と楽しく会話ができる環境があるのも香港のいいところで、そのとき広東語が最大の威力を発揮してくれます。人と会話をすると自然と生活が楽しくなり孤独感や疎外感を感じることはないでしょう。

広東語を安く学べる学校もある

語学全てに言えることですが、広東語の学習は誰か広東語ネイティブの知人に教えてもらうほうが圧倒的に効率的です。特に発音は難しいので発音を間違った場合指摘してもらったほうがよいでしょう。「広東語ネイティブの友達をどうやって作ったらいいかわからない」、「友達はいるけど忙しくてそこまで付き合ってはもらえないし申し訳ない。」という方は広東語の学校に通われるという方法もおすすめします。

「学校に通うのは予算的に厳しい。高そうだし。。。」と思っている方にも香港でも無理のない予算で通うことができます。

教育機関によっては香港政府から補助金をもらっているため、外国人在住者向けの広東語授業をかなり安くを受けることができます(普通語や英語も、日本語もあります)。例えば実質300 HKDで1週間に1回2時間の授業を約三か月受けられるというものもあります。他にも大体10~30時間で400~600 HKDくらいのものもたくさんあります。こちらについては今後紹介していければと思っています。

補足ですが香港は日本から輸入された物や、メディアがたくさんあるので、日本語を学習する香港の人も多くいます。このような人たちの中には先に説明したような格安の日本語を教えてくれる授業に参加して習い始めて、もっと学びたいと思ったら教材を自分で買ったり、日本人とのマンツーマンレッスンに通ったり、日本に留学という方もいます。

香港の人からのアドバイス

香港人に「広東語、英語、普通語どれを習うのがいいかな?」と相談すると、間違いなく英語か普通語を勧められることでしょう。それは広東語の世界的な地位が低く、香港では広東語だけだと高収入を得ることは難しいと認識しているからです。確かに会社員でやっていくためには外資企業、外国とのやりとりが多く英語や普通語がとても重要になってきます。そのような観点からそう答えてくれます。

ただ、日常生活を楽しむには?という観点から考えると断然広東語のほうがいいと思います。例えば香港で専業主婦をやっている方は広東語のほうがよいでしょう。旦那さんが日本人であれば、休日に買い物や食事なので広東語で対応してあげられるので旦那さんをサポートすることができます。平日も外に出れば買い物時などに香港の人と会話をすることができるので(勝手に向こうから話をふってくれます)、日中は一人でいることが多い方も寂しさは感じないと思います。旦那さんが香港の方であれば、そのご家族の方と広東語で楽しく会話の輪に入れることでしょう。また、会社の同僚などが香港の人の場合は広東語で声をかければきっと喜んでくれるでしょう。

最後に

将来欧米や中国の大陸部に長期住む予定がある、会社に将来的に英語や普通語の習得を求められているという方ならそっちの習得を優先するほうがよいかもしれません。ですが、特に大きな理由もなくどれを学ぶか迷っているだけでしたら広東語を学んでほしいと思います。単に世界的に英語や普通語を話せる人の割合が多いからそっちを習おうと思っているのでしたら広東語を是非習ってください。学習したことをすぐに実践で使えますし、周りの香港の人もサポートしてもらえたりときっと楽しい広東語の生活が待っていると思います。

このWebサイトでも広東語の学習をサポートしていきたいと考えています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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