《広東語》 (初中級04)叫 + [人] + [動詞] ~ : [人]に~を[動詞]を依頼する
- 2017/10/16
- 広東語(Cantonese), 文法, 初中級
- 2 comments
こんにちは!今回は「叫」という動詞について学習していきたいと思います。
「叫」とは
文法 | 叫(giu3) + [人] + [動詞] |
---|---|
意味 | [人]に[動詞] してもらう。/[人]に[動詞]させる。 |
この「叫」は日本語にすると”~してもらう”と”~させる”という意味になります。ただ、この「叫」はこの2つの中間くらいの感覚だと捉えてください。それではまずは例文を見ていきましょう。
この例文中の「叫妹妹去買嘢」が「叫」を使った部分になります。「去買嘢」ということを「妹妹」に”してもらう”、”させる”という意味になります。
「叫」はこのように日本語にすると2つの解釈ができるます。”~してもらう”という日本語は相手に”相手にわざわざ”というニュアンスが入っていますが広東語には特にそのような意味はありません。”~させる”という意味でも解釈できますが無理矢理させるや命令の意味はありません。簡単に言うと”[人]に依頼する”という感じです。ちなみに「叫」の後の[人]は必ずしも人ではなく、動物などにももちろん使えます。
あまりそういう気持ち的なものは入っていないので”買い物に行くよう依頼した。(お願いした。)”レベルで捉えてください。
否定するときは基本的に「唔想叫」もしくはを「冇叫」使う
否定するときは基本的に「想」を使って「唔想叫」、または「冇」を使って「冇叫」という形にします。以下に例文をあげたいと思います。
この例文のように「叫」をそのまま「唔」をつけて否定するのではなく、「唔想叫」という述べ方をします。日本語だと”~してもらわない”という言い方はあるのですが、広東語では一応その人の希望・意思であるため”~してもらいたくない”、”~させたくない”という意味の「唔想叫」を使います。「我唔想叫佢一齊去食飯呀。」の部分の訳文は”誘う”という言葉を使って意訳していますが、正確に日本語にすると”わたしは彼と一緒にご飯に行くという事を依頼したくない”となります。あまり日本語で考えるのはよくないのですが、「叫」は”誘う”と訳すほうがきれいな日本語になる文章も多いです。
また、以下のように「冇叫」を使う時もあります。
これは過去に「叫 + [動詞]」をしなかったときは「冇叫 + [動詞]」という形で使います。
それでは例文をたくさん作りましたので練習していきましょう!
例文で練習しよう!
この例文で使われている「幫忙」ですが、意味は「幫」と同じになります。何が違うのかというと
・幫:直後に手伝う対象の[人]が必要。
・幫忙:直後に手伝う対象の[人]がなくても問題ない。
となります。そのためこの例文では特に誰を手伝うのか述べる必要がないため、「幫忙」を使っています。
※做錯(jou6 cho3):[動詞] ミスをする。
補足:
「之前」、「以前」は昔のことを表しますが、少し時間の感覚が異なり、
之前(ji1 chin4):つい最近の感じの”以前”。
以前(yi5 chin4):少し昔もしくはかなり昔の”以前”。
となります。
※放大假(fong3 daai6 ga3):[動詞+目的語] 長期休暇を取る。
※請假申請表(cheng2 ga3 san1 ching2 biu2):[名詞] 休暇申請書。
「叫我陪~」の部分は正確に翻訳すると”私に~を付き合わせる”という意味になります。
「唔叫」を使うパターンもある。
先ほど否定の場合は「唔想叫」や「冇叫」を使うと述べましたが、使われることは多くはないのですがないですが「唔叫」を使うパターンもあります。「唔叫」を使った例文をあげたいと思います。
この例文は「唔叫」を使って表現しています。先ほど学習した「唔想叫」を使ってもいいのですが、実は「唔叫」を使うと強調の意味になります。そのため理由をはっきり述べる時の「因為」や「所以」とよく一緒に使われます。また理由を尋ねる「點解」ともよく一緒に使われます。
質問:
回答:
“~させる”という時は「要」を使う
「叫」という意味は”~してもらう”と”~させる”という意味の中間だと先ほど言いましたが、強制的・相手が望んでいないのに”~させる”という時の表現は広東語に存在し、その場合は「要」を使います。例えば例1の文章「媽媽唔得閒,叫妹妹去買嘢呀。」を言い換えし”~させる”と述べたい場合は以下のように言います。
このようにすると”(本人は望んでないのに)行かせる”というニュアンスを出すことができます。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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コメント
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例10の例文なのですが、
「参加する」という意味で「去參加」とありますが、
“去”を使用しないで、”參加”だけで表現することは出来ないのでしょうか?
こんにちは。頂いた質問に回答します。
この例文「參加」だけでも問題ありません。
会社内で行う場合(会社から移動無し)は「去」があってもなくても構いません。
社外で行う場合は「去」があったほうがより自然です。