《広東語》(初級44) [動詞] + [目的語] + [動詞] + 得 + [形容詞] : [目的語]を[形容詞]のように[動詞]する
- 2017/3/20
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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前々回に「(初級42) [動詞] + 得 + [形容詞] : [形容詞]のように[動詞]する」にて動詞がどのように形容詞なのかを学習しましたが、今回はこれに目的語がある場合について紹介していきたいと思います。
「[動詞] + [目的語] + [動詞] + 得 + [形容詞]」とは
まずは以前「[動詞] + 得 + [形容詞]」を学習した際にでてきた以下の例文をご覧ください。
こちらの例文なんとなく意味がわかりますが、目的語がないので”何が上手なの?”と思いますよね。今回はこの文法に目的語を述べる方法を紹介していきます。目的語を取る場合は以下のような形式をとります。
文法 | 肯定:[動詞] + [目的語] + [動詞] + 得(dak1 + [形容詞] 否定:[動詞] + [目的語] + [動詞] + 得(dak1) + 唔 + [形容詞] 疑問:[動詞] + [目的語] + [動詞] + 得(dak1) + [形容詞] + 唔 + [形容詞] |
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意味 | 肯定:[目的語]を[形容詞]のように[動詞]する。 否定:[目的語]を[形容詞]のように[動詞]しない。 疑問:[目的語]を[形容詞]のように[動詞]する? |
上記の表を見ると[動詞]が2つありますが、2つとも同じ動詞となります。「[動詞] + 得 + [形容詞]」の用法の前に「[動詞] + 目的語」を付加した形になります。1つ目の動詞の後に目的語を述べ、2つ目の動詞の後に形容詞で動詞をどのようにするのかを述べます。
「(初級42) [動詞] + 得 + [形容詞] : [形容詞]のように[動詞]する」にて学習した形式に比べて”めんどくさい表現だなあ”と思うかもしれません。ですが広東語ではこのような言い方をします。
まずは例文をあげてみたいと思います。
この例文では「講」という動詞を2つ使い、一つ目の「講」の後には目的語を、二つ目の「講」の後には「得 + [形容詞]」という形をとっています。このようにすることで動詞の目的語がどのように形容詞なのかを表すことができます。
次に否定文の例文を紹介したいと思います。
こちらも例1と同じ構成です。「賣(売る)」という1つ目の動詞で「嘢(物)」という目的語を述べ、次の2つ目の動詞の後で動詞がどのようなのかを形容詞を否定の形で表します。この例文の「賣嘢賣得唔老實」の部分は直訳すると”(値段に対して)正直に物を売らない。”になります。簡単な日本語で表現すると”適正な価格で売らない”、”高く売ろうとする”になります。
最後に疑問文を見ていきたいと思います。
こちらの例文も「整嘢(物を作る)」という「[動詞] + [目的語]」の後を先に述べ、「[動詞] + 得 + [形容詞] + 唔 + [形容詞]」という形で”形容詞のように動詞するの?”と聞いています。
それでは他の例文も作成したので聞いて慣れていってください。
例文を使って練習しよう!
※上一次(seung6 yat1 chi3):[名詞] 前回。
A:
B:
※法文(faat3 man4):[名詞] フランス語。
(直訳:君のお母さんはおいしくご飯をつくるの?)
補足
冒頭で紹介した以下の例1の例文について補足をしたいと思います。
この例1では「講(gong2)」を2回使って目的語と、その動詞がどのようであるかを表現しています。次の例文1-2のように主語を”あなたの広東語”という意味の「你嘅中文」にして、同じ動詞を二度使わないようにすることも可能です。どちらも意味は同じですのでお好みで使ってください。
“動詞を形容詞のようにする”という表現方法はほかにもありますので学習が進んだらまた紹介していきたいと思います。
今回もお読み頂きありがとうございました!
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