《広東語》(初級25) 想 + [動詞] : [動詞]したい。
- 2017/1/30
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は「想(seung2)」を使った表現について学んでいきたいと思います。
「想 + [動詞]」の使い方
文法 | 肯定:[主語] + 想 + [動詞] 否定:[主語] + 唔想 + [動詞] 疑問:[主語] + 想唔想 + [動詞] 呀? |
---|---|
意味 | 肯定:[主語]は[動詞]したい。 否定:[主語]は[動詞]したくない。 疑問:[主語]は[動詞]する? |
この「想」は”~したい”という希望を表す表現です。使い方は簡単で動詞の前にこの「想(seung2)」を配置して使います。それでは例文を紹介したいと思います。まずは肯定文からです。
このように、動詞「買(意味:買う)」の前に「想」を付け加えることで”買いたい”という願望を表すことができます。ちなみに「呀(a3)」は”~だよ”という語気を表す意味で、あってもなくても構いません。
次に否定文の場合を見ていきましょう。
否定の場合は「唔想」を使って「唔想 + [動詞]」という形にして使います。
最後は疑問文の場合です。
このように”~したいの?”というときは「想唔想」を使って疑問文を表します。また、この例文に使われている「去 + [場所] + 留學」は”[場所]に留学する”という意味になります。
お店でレジに言って物を買う時、注文する時に”これ買います”という時は、「我想買〇〇」と「想(seung2)」は使わないようにしましょう。日本語にするとこんな感じで店員さんに受け取られます。
話者:(店員さんに向かって)これ買いたいなあ。
店員:^^;(買いたいなあって言われても、、、結局買うのかな?買わないのかな?)
「想(seung2)」を使うと店員さんにこのように思われてしまいますので、買うのが確定しているの場合は「想(seung2)」ではなく「要(yiu3)」を使いましょう。
買うのが確定していない場合、例えば店員さんに”これほしいんですが、在庫ありますか?”という時は「想」を使いましょう。
それでは他の例文を見ていきましょう。例文は状況が想像しやすいように作成したため、少し長いかもしれません。
例文で練習しよう!
※今個月(gam1 go3 yut6):[名詞] 今月。
※新出(san1 cheut1):[名詞] 新発売。新しく発売。
※雜誌(jaap6 ji3):[名詞] 雑誌。
※有冇貨(yau5 mou5 fo3)?:[動詞+目的語] 在庫はありますか?
※喇(la3):[語気助詞] “~だよ”というニュアンスを持っています。
※遠(yun5):[形容詞] 遠い。
例文の「個女朋友」は「你想唔想識一個女朋友呀?」の「一個女朋友」が省略された形です。省略されるのが通常です。普通彼女は一人なのが普通なので日本語だと数を述べないのですが、広東語ではこのように述べます。
※聖誕節(sing3 daan3 jit3):[名詞] クリスマス。
Aさん:
Bさん:
※唱歌(cheung3 go1):[動詞+目的語] 歌を歌う。
※比賽(bei2 choi3):[名詞] 試合。競技。
※練習(lin6 jaap6):[動詞] 練習する。
「唱歌比賽」の意味は”歌の競技”でちゃんと優勝者や上位者を決めるものなのですが、適当な日本語がなかったためとりあえず”カラオケ大会”としました。
「想 」の他の使い方
「想 + [動詞]」の形ではなく、以下のような形でも使うことができます。
このように「[主語] + 想 + [名詞] + [動詞]」 という形にすると”[主語]は[名詞]に[動詞]をしてほしい”という意味になります。
この文章も例4の「想」と同じ使い方なのですが、文中に「佢」とありますが、「佢」は「婆婆」のことです。なので忠実に翻訳すると”おばあさんはおじいさんに彼女(自分)と買い物に付き合ってほしい”となります。日本語の言い方とはちょっと違いますね。
これは「想」以外の動詞が存在しない文章になります。特別ないい方で通常「好想」と「好」と一緒に使われます。意味は”会いたいと想っている”です。
補足
「(初級23) 要 + [動詞] : [動詞]する必要がある」にて学習した「要」と今回学習した「想」ですが、状況によって意味がほぼ同じな場合が多くあります。以下のように”トイレに行きたい”というときには「要」を使っても「想」を使っても問題ありません。
この例文の場合は「要」を使ったほうは相手に決定事項や意志を伝える表現になり、「想」を使った例文は相手に希望を伝えたいという感じになります。
今回もお読み頂きありがとうございました!
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