《広東語》(初級61) 係 + [名詞] + 嚟/係 + [文章] : ~なのです
- 2017/5/22
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は広東語では会話のときによく使われる「係 + [名詞] + 嚟」と「係 + [文章]」について学習していきたいと思います。実は少し前の「(初級49) 再 + [形容詞] + 啲: もっと [形容詞]」内の例文にて一度出現しています。
「係~嚟」とは
単語 | ①[主語] + 係 + [名詞] + 嚟 ②[主語] + 係 + [文章] |
---|---|
意味 | ①[主語]は[名詞]なのです。[主語]が[名詞]なんだよ。 ②[主語]は[文章]なのです。[主語]が[文章]なんだよ。 |
今回習う用法は会話の中で”~なんだよ”と、説明したり、相手の間違い・勘違いや、相手が理解していないことを”(正しくは)~だよ”と話す時、また日本語の”が”を使った”~が…だ”という感じで物を特定しているニュアンスを表現します。
表中の①と②は少し表現方法が違うのですが、名詞のみの「[主語] + 係 + [名詞](S + V + C)」の場合は①の形式のように「嚟(lai4)」を伴い、文章の場合は②の形式で使われます。どちらも意味は同じです。
「[主語] + 係 + [名詞] + 嚟」の場合
まずは「[主語] + 係 + [名詞] + 嚟」の場合の例文を見ていきたいと思います。
この例文は比較的わかりやすいと思います。相手に「佢」が誰なのかを説明・特定して相手に伝えるときにこの「係~嚟」」を使って表現します。
もう一つ例文を見ていきたいと思います。
これは「[主語] + 唔係 + [名詞] + 嚟」と否定文として使っています。このように否定文にも使うことができます。また、疑問文にも使うことができます。これについては後ほど記載したいと思います。また語気助詞として「㗎(ga3)」が用いられることがよくあります。この「㗎(ga3)」は”~なんだよ”と理由や状況を伝える感じニュアンスを表します。
「[主語] + 係 + [文章]」の場合
次に文章に対して”~なのです”と述べる際の例文を紹介したいと思います。
質問:
回答:
この文章のややこしいところは「係」がなくても文章が成立してしまうところで、”なんでわざわざ「係」をいれるんだろう?”っていう疑問が真っ先に思い浮かぶと思います。上記の回答文で「係」を使わないと相手に説明している感じがなく、”私は仕事やめたよ”と事実を話している感じになります。「係」があることで”仕事やめたんだよ”、”仕事やめたんだもん”と相手に説明して伝えている感じがでます。
それでは他にも練習用の例文を用意しましたので慣れていきましょう。
例文で練習しよう!
質問:
回答:
質問:
回答:
質問:
回答:
この例文は前半部分も後半部分も「係」を使って説明している文章になります。
質問:
回答:
この例文の質問部分のように質問する場合は「係唔係 + [文章]」の形式で使います。
質問:
回答:
今回もお読み頂きありがとうございました。
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コメント
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3日間前、このウェブサイトを見つけた時、誠に嬉しかった。いつも心深くに明細が含まれる広東語の文法を説明してくださってありがとうございました。実は日本語はまだ勉強中ですが、広東語の文法説明はハッキリ伝います。ネーティブスピーカーの音声ファイルも有用です。広東語の初級者はこのサイトを用いたら、文法理解とかよく使われる単語などの知識はやっぱり増えると思います。日本語の誤りがあった場合、許して頂戴。
コメントありがとうございます!
広東語圏の方にこのようなコメントをいただくと励みになります。
日本語学習のほうも大変だと思いますが頑張ってください。