《広東語》(初級56) ~就… : ~なら…/~ならすぐ…
- 2017/4/23
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は「就」について学習していきたいと思います。
「就」とは
文法 | ~就(jau6)… |
---|---|
意味 | ①~するとすぐに… ②~なら… |
この「就」は上の表に記載した通り、主に2つの意味を持っています。まずは①から説明していきたいと思います。意味は”~するとすぐに…”ですが、よく時間と一緒に使われます。
まずは例文を見ていきましょう。
この例文では、前半に「坐地鐵去海洋公園(海洋公園にMTRで行く)」ということを述べています。その後「十分鐘就到喇」とありますが、ここが今回の「就」を使っている部分で”10分ですぐ着くよ”と話しています。
「就」の意味は”すぐにその状態に到達するよ”という意味が入っています。10分という時間でその状態(この文章では”到着する”)になるといっているのです。
また、”すぐ”とい言っているので話者にとって10分は感覚的に短いという解釈ができます。このように「就」は時間に関する文章の場合は、時間が感覚的に短いということも含めて表現できます。
では次は②の”~なら…”のパターンの例文を見ていきましょう。
これは前半の文章で”運動靴が1足20%オフである”と背景を述べています。後半の文章で「就」を使い「兩對就七折」と”二足なら30%オフ”と言っています。「兩對(2足)」なら「七折(30%オフ)」と述べているのです。
①と②と意味を分けて紹介しましたが、まとめると”「就」の前に述べた条件であれば、(答えは簡単で/話は簡単で/すぐに)「就」の後に述べる状態・条件・動作である”ということになります。
それでは他の例文も見ていきましょう。
例文で練習しよう
三日というと長いと思うか短いと思うかは何をするかや個人個人の感覚で違うと思います。しかし、「就」があることで話者にとっては”短い時間ですぐに”と述べていることが読み取れます。
この例文の日本語訳は少し変ですが、綺麗な日本語にすると”わたしたち遅刻しそうだからMTRで行こうよ”となります。”じゃあ~する”のようなニュアンスで用いられています。
明くんのお母さん:
明くん:
語気の「啦(la1)」は”~しよう”という提案のニュアンスが入っていますので「就~啦」で”じゃあ~しよう”、”それなら~しよう”という意味になります。
例文中の「咁樣」と「咁」は同じ意味なのでどちらを使っても構いません。
覚えると便利な「就」のセリフ
「就」を使ったよく使うセリフとして「~就得㗎喇。」という便利なフレーズがあるので覚えましょう。「得㗎喇」自体は”それでいいよ!”、”それでOKな状態となる”という意味で、「~就得㗎喇。」で”~だけでいいから!”、”~だけでOKな状態になるよ”という意味になります。それでは例文を見てみましょう。
A:
B:
※糖(tong4):[名詞] 砂糖。
※少少(siu2 siu2):[形容詞] 少し。同じ形容詞を2度連続でいうことで”軽く/ちょっと[形容詞]”という意味になります。
この例文のようにほんの少しでいい場合はこのように言えばオッケーです。また以下のように交渉やお願いをするときに相手に簡単であることを強調することにも使えます。
「就」について今すぐ理解する必要はありません
この「就」の使い方は広東語の学習をしている方たちにとって長い戦いになるかもしれませんが、今すぐには使えなくとも問題はないと思います。会話の時は「就」があったほうが流暢な広東語になるのですが、「就」を使うべきところで使わなくても片言に聞こえて少し不自然な感じがする程度で、全然違った意味で相手に伝わってしまうということはないのでゆっくり覚えていきましょう。
今後「就」を使った例文も頻繁にでてくるので、だんだんと慣れていくと思います。
また、”なんでこの文章は「就」があるんだろう?なくても別によいではないのか?”と思う場面もでてくるかもしれませんが、実際「就」があるセリフや文章でも「就」がなくても問題ない文章も多いです。
この「就(jau6)」は他の意味もあるのでそれはもう少し学習が進んだら紹介したいと思います。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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