《広東語》(初級21)「幾」/「幾多」 を使って量を尋ねる
- 2017/1/17
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は「幾」/「幾多」を使った疑問文について学習していきたいと思います。これを使うことで相手に”どれくらい?”、”いくつ?”と数・量・程度を尋ねることができます。
「幾/幾多」を使った文法
「幾」を使った疑問文の用法は色々あり、今後も継続して紹介していく予定ですが、今回学習する「幾(gei2)」/「幾多(gei2 do1)」は特に重要です。物の量を尋ねる際はこれらを以下のようなパターンで使います。
文法 | ①幾多 ②幾多 + [名詞] ③幾/幾多 + [量詞] ④幾/幾多 + [量詞] + [名詞] |
---|---|
意味 | ①どれくらい ②~④どれくらいの~ |
①は量詞も名詞も使わず「幾多?」だけでシンプルに使うことができます。②のように量詞を使わず名詞だけと組み合わせて使う場合は「幾多」のみ使用可能です。①と②ともに「幾多」を用い「幾」は使えませんの注意してください。
③、④のパターンの時は「幾」、「幾多」のどちらを使っても構いません。
①~④の中で一番はっきりと質問しているのは④になります。①~③はそれを省略した表現で、名詞を省略するのか量詞を省略するのか、はたまた両方省略してしまうのかという違いがあります。会話のやシチュエーションから対象の物が何なのかはっきりしているのであれば名詞や量詞を省略しても構いません。相手との会話の中での状況に応じて使っていきましょう。
「幾」/「幾多」を使った簡単な例
例えば”何人いるの?”と人数を聞く場合、人を指す量詞の「個(go3)」と人という意味の「人(yan4)」を使って以下のパターンで表現することができます。日本語訳は広東語の意味と近い表現を選びました。
広東語 | 日本語 |
---|---|
①有幾多呀? | どれくらいいるの? |
②有幾多人呀? | どれくらいの人いるの? |
③有幾個呀?/有幾多個呀? | 何人いるの? |
④有幾個人呀?/有幾多個人呀? | 何人の人がいるの? |
また、物や人の数を尋ねるときは通常”どれくらいあるの?”と聞くので「有」と一緒に使うことも自然と多くなります。
では①~④の用法を使った例文紹介していきたいと思います。
例文で練習しよう!
質問:
回答:
※錢(chin2):[量詞] お金を指す量詞。名詞だと”お金”という意味です。
「幾多錢?」,「幾錢?」はとても重要な言葉です。香港ではお店の商品には基本的に値段が書いてあるのですが、値段を書き忘れている商品が多く、よく見ると欲しい商品の値段が書いてなかったり、なぜか同じ商品に値段が2種類書いてあったりしますので、これを使って質問する機会が多いです。
また、わからなかったらスタッフに聞くのもいいのですが、レジに持って行って「幾多錢呀?」,「幾錢呀?」と聞いて、値段を確認することもできます。近くのスタッフに聞いても”レジで確認してくれ”と言われることもしばしばあります。もしレジで値段を確認した後、買わない場合は
再睇吓先啦!(joi3 tai2 ha5 sin1 la1.):もうちょっと見てからにします。
再稔吓先啦!(joi3 nam2 ha5 sin1 la1.):もうちょっと考えてからにします。
と言って断って大丈夫です。
※この例文に使われている「再」、「吓」、「先」は少し学習が進みましたらまたあらためて紹介します。
質問:
回答:
質問:
回答:
質問:
回答:
質問:
回答:
A:
B-1:
B-2:
B-3:
B-4:
B-5:
このように質問の仕方はたくさんあります。
補足
例文①の「幾多錢(gei2 do1 chin2)」、例文③の「幾多日(gei2 do1 yat6)」は「幾/幾多 + [量詞] 」の形式で質問しています。この2つを「幾/幾多 + [量詞] + [名詞]」で表現する方法はあるのかというとありません。「錢」でお金、「日」で日数と量詞で既に何者かを特定できているためです。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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コメント
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いつも有り難く勉強させていただいてます。
下記に気づきましたので連絡いたします。
例⑤の回答部分のJyutpinですが、最後の「去」heoi3 が表示されてませんでした。
宜しくお願いします。
ご指摘ありがとうございます!
例⑤回答文の「去」の発音記号が表示されない件について修正しました!
いつも利用させていただいています。
その際、下記の点が気になりましたのでご連絡します。
例⑤の2番目の例文の広東語の”十五個人(sap6 ng5 go3 yan4)”と日本語の”50人”の人数が一致していません。
いつもコメントありがとうございます。
ご指摘頂いた広東語の「十五個人」と日本訳が合わない部分を広東語文に一致するように修正しました。