《広東語》 (初中級31)[動詞] + 到 : [動詞]のことができる
- 2019/8/17
- 広東語(Cantonese), 文法, 初中級
- できるシリーズ
- 4 comments
こんにちは!今回は動詞と「到(dou2)」を組み合わせた表現について紹介していきたいと思います。
今回勉強する用法は”~できる”という文法の1つなのですが、広東語は”~できる”という意味の用法が複数あるので、使い分けをしっかりできるようにしましょう。
「[動詞] + 到」とは
文法 | 肯定:[動詞] + 到(dou2) 否定:[動詞] + 唔到(m4 dou2) 疑問:[動詞] + 唔 + [動詞] + 到? |
---|---|
意味 | 肯定:[動詞]できる。 否定:[動詞]できない。 疑問:[動詞]できる? |
この「到(dou2)」を動詞を組み合わせることで”できる”という意味を表現する用法は、動作主が”実際にその動作をすることができる”という意味になります。
もうちょっと詳しく話すと、動詞の動作を実際に行う人が人が努力や、都合、理由があることで、動作をして実際に実現可能なことに使用します。否定することや疑問文にすることも可能です。まず以下の例文をまずは見て頂き、そこで感覚を掴んでもらえたらと思います。
この例文で「[動詞] + 到」の文法を使っている箇所は「買到」となります。意味は”買うことができる(買える)”です。このように、その動作をする人物がそれを実現・実行できるという表現をします。
それでは次は否定文を見ていきたいと思います。
このように否定する場合は「[動詞] + 唔到」のように動詞と「到」の間に否定の「唔」を入れます。この例文では”ベッドが小さい”という理由で、寝るという動作をする人が”その動作を実現することができない”と述べています。
次に疑問文を紹介したいと思います。疑問文の時は「[動詞] + 唔 + [動詞] + 到」という形式で使います。例えば、話しているときに、みんなにちゃんと声が聞こえているか確認するとき以下のように言います。
質問:
回答(肯定):
回答(否定):
また、答えるときは回答のように「[動詞] + (唔)到」の形で答えます。
上記例文のパターンは電話の時もよく使用されます。例えば話したのに相手から反応がない場合は”電話ちゃんと聞こえてる?”という意味で「聽唔聽到呀?(teng1 m4 teng1 dou2 a3)」といいます。
それでは他の例文も用意したので見ていってください。この用法は非常に重要なので今回は例文を多めに用意しています。ポイントは動作をする人がそれを実現できるか(もしくはできないか)です。
例文で練習しよう!
質問:
回答(肯定):
回答(否定):
回答(肯定):
回答(否定):
「啱啱」はこの例文では”ついさっき”とも捉えても、”ついこの間(1,2日前程度)”とも捉えることもできます。
以前、過去を表すときは「[動詞] + 咗(jo2)」で表現すると学習しましたが、この「[動詞] + 到」の用法を使う場合は「咗」は使いません。
他の時間を表す単語や、前後の話から過去かどうかを判断します。ここでは「你啱啱去咗」の部分で時間が過去について話しているということがわかります。
回答(否定):
回答(否定):
「到」の読み方は2種類ある
今回学習した「[動詞] + 到」ですが、この時の「到」の発音は第2声で「dou2」となります。
この漢字はもう1つ読み方があり「dou3」と読む時があります。この時は意味が”~に到着する”、”~まで”という意味になります。既に過去の課の例文で何度か使われています。
またこの「dou3」と動詞が組み合わさり「[動詞] + 到(dou3)」と使う時もあります。「この時は”[場所]に到達する”、”[状態]になる”という2つの意味があります。後者のほうは既に中級の文法講座に「[動詞] +到 ~ : [動詞] して~になる」にありますので余裕のある方はご覧いただければと思います。
今回学習した「到(dou2)」と「到(dou3)」は発音は異なりますが、文字で見た際は漢字が同じなのでわかりずいかもしれません。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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コメント
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失礼します
例①の回答(否定)の音声が
例①の回答(肯定)になっていないでしょうか?
こんにちは、ご指摘ありがとうございます。
音声ファイルが間違っていたので修正しました。
広東語の文法の勉強の仕方がわからず、広東語を諦めていました。
このサイトを知り、勉強する意欲が湧きました!
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
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