《広東語》(初級27) ~同… : ~と…
- 2017/2/4
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は「同(tung4)」の使い方について学習していきたいと思います。
「同」とは
この「同(tung4)」は日本語の”~と~”に相当します。
文法 | [人/物/事] + 同(tung4) + [人/物/事] |
---|---|
意味 | [人/物/事] と [人/物/事] |
「同」の使い方は簡単で通常「[名詞] + 同 + [名詞]」の形で使います。日本語の”~と~”の使い方と同じになります。
まずは簡単な例を紹介したいと思います。
このように2つの物や事柄を「同」を使ってつなぎます。日本語の”〇〇と〇〇”の”と”と同じ役割をしていますので簡単だと思います。
では次に文章中で実際に「同(tung4)」を使った例文を紹介したいと思います。
このように名詞が1つの時と同様に使います。この部分では目的語として使われていますが、主語の部分で「同」を使うことももちろんできます。
「都」を一緒に使った表現方法
「(初級26) ~都… : ~も…」で学習した「都」もよく「同」と共に使用されます。まずは例文をあげてみたいと思います。
このように「都」は”どれも”という意味なので、「同」を使って”AとB、どちらも~である”という文章を述べる際は「都」と共に使用されます。
香港では日本のアニメやドラマが数多く広東語吹き替えで放送されています。そのためこれらアニメ、ドラマ内でお金の単位は日本円になり広東語では「YEN(ying1)」と読まれ使われています。
香港の人が日本に旅行に行った時のお金の話をするときもこの「YEN」という単位を使います。ちなみに、字幕だと繁体字で「日圓」と書いてあります。
「A + 同 + B + [動詞]」の表現方法
また、「A + 同 + B + [動詞]」という形式で用いる場合は、AとBは全くの同列ではなく、Aが主語となり、Bは”Bと”と英語のwithのような意味合いで使われることが多くあります。
文法 | A + 同(tung4) + B + [動詞] |
---|---|
意味 | AはBと[動詞]する。 |
この用法を使った例文を挙げてみたいと思います。
この例文では「文仔」と「哥哥」が登場しますが、主語は「文仔」となります。「同哥哥」は”兄と”とあくまで補足的な位置となります。またAとBが人の場合は”一緒に”という意味の「一齊(yat1 chai4)」がよく使われます。
では次に否定文を見ていきましょう。
このように「同」の直前に「唔」を付加して使います。疑問文は以下のように「同唔同」を使って表します。
それでは今回学習した「同」の文章を作りましたので見て、聞いていってください。
例文で練習しよう!
この文章の主語は「呢種蘋果同嗰種」ですが、「同」の後は「嗰種蘋果」が省略されて「嗰種」になっています。このように「同」を使って同じ名詞を指す場合は「同」の後の名詞が省略されることが多いです。
この例文では「舒服」の否定「唔舒服(気持ち悪い)」に副詞の「好(とても)」がついています。そのため”とても気持ち悪い”という意味になります。
この例文では「同」が「想」の後に来ています。「想」は「想~(~したい)」の後にしたいことを述べるため、「同媽咪一齊去剪頭髮(お母さんと一緒に髪をき)」は「想」の後に述べます。
この例文は一見すると後半部分は”君と彼女は一緒にトイレ行く?”と解釈するかもしれませんが違います。「同 + [人] + 一齊」は意味として”人に付き合ってあげる”という意味合いも含まれていますので、この文章の後半は”君は彼女とトイレに行くの付き合ってあげる?”という意味になります。
補足:疑問文について
「同」を使った疑問文について一つ補足をしたいと思います。
「同」を伴う文章の疑問文は表現が以下の二通りがあります。
・同唔同 + [名詞] + [動詞/形容詞]?
・同 + [名詞] + [動詞/形容詞] + 唔 + [動詞/形容詞]?
以下に参考の例文を用意しました。
この例文はどちらも正解ですが、話の中心になっている部分が異なります。例7-1は話のメインが”彼と行くか行かないか”、例7-2は話のメインが”ワンチャイに行くか行かないか”になっています。 「〇 + 唔 + 〇」という疑問の形になっている部分が話者が主題として質問している部分となります。
「同」の使い方はほかにもあるのでもう少し学習が進んだらまた紹介したいと思います。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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