《広東語》(初級84) 「所以」はそんなに頻繁に使わない
- 2017/8/25
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は「(初級69) 因為~,所以… : なぜなら~、だから…」にて学習した「所以(so2 yi5)」についてを少し補足の解説をしていきたいと思います。
「所以」はどういう時に使うのか
「所以~」は日本語にすると”だから~”という意味です。感覚としては少し重い感じがあり比較的大事なことしか使いません。しっかりと結論を述べたいとき、強調したい時などに使います。
まずは以下の例文を見てみてください。この例文は「所以」を使っていません。
このような例文の場合は「所以」は使わないのが一般的です。この文章は後半の句の「你哋」の前に「所以」を入れると少し不自然な文章になります。理由は内容自体が大したことがないため、「所以」を使うと相手は”そんな重要なことなの?”と思ってしまいます。
この文章を綺麗な日本語にすると”昨日新しいゲーム機買ったから僕の家で一緒に遊ぼうよ”と前半の文と後半の文を繋ぐための接着剤として”~したから”という表現を使いますが、広東語はこの”~したから”、”~するから”のように文章を滑らか繋ぐ必要もなく、それに相当する言葉も存在しません。そのため今回の例文のように二つの文を順番にポンポンと並べて述べるだけで成立します。
「所以」は強調したいことに対して、相手にその部分を伝えたいとき、意識してほしいときなどに用います。では次に「所以」を使った例文を見ていきましょう。
この例文は「所以」を使っていて、例1と違って逆に「所以」がないと少し変に感じてしまいます。理由は「我下個星期有考試」と重要と考えられることを述べていて、その結果「所以今個星期冇時間陪你呀」と述べているからです。”だからね~なんだよ”というように重要なことを述べる場合や、相手にしっかりと伝えたい場合は「所以」を用います。
これは例文をたくさん見た方がよいと思いますので、以降の練習用の例文を見て慣れていきましょう。各例文に説明を付け加えていきたいと思います。
例文で練習しよう!
この例文は「所以」があってもなくてもどちらでも構いません。どの程度の雨なのか、話者がどこまで強く言いたいのかによって変わってくるのですが、しっかりと伝えたい場合は「所以」があるとよいでしょう。
こちらの例文は「所以」があってもなくてもどちらでも構いません。どちらかというと「所以」がないほうがよいかもしれません。理由は相手に強く伝える内容でもないからです。
この例文は「我哋」の前に「所以」を入れると少し不自然な文章になります。理由は内容自体が大したことがないためです。「所以」を使うと相手に”今外は雨が降っているよ、だからこそわたしたち近くのレストランで食事でいい?”というように伝わり、相手は”これはそんなに重要なことか?”と感じてしまいます。
こちらの例文は「所以」は使わない方がよいでしょう。状況にもよりますが基本的に大したことのない内容なので使った場合は少し不自然になります。
この例文は「所以」があってもなくても自然な文章になります。「所以」がある文章のほうが、後半の文章を”そういう理由だから”と強調している感じになります。
こちらの例文は「所以」が必要な文章となります。理由は前半で”仕事の経験がない人を雇った”と少し仕事面で不安と思われる要素の話をしており、後半でそれに対してどう対応していくかという重要な話をしているからになります。
こちらの例文も「所以」が必要な文章となります。引っ越し話をしているという理由で”時間がないんだよ”と相手に状況を説明しようとしているからとなります。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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