《広東語》(初級29)會 + [動詞] : ~する。
- 2017/2/9
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は「會 + [動詞] 」を使った用法について学習していきたいと思います。
「會」とは
今回学習する「會」は少々理解しにくい部分があるので、なるべくわかりやすく説明していきたいと思います。しかし「會」は話者の感覚的な部分に依存することも多いので、ここで理解できなくてもあまり気にしなくてもよいでしょう。広東語に慣れていくうちに理解できるようになると思います。
文法 | 會(wui5) |
---|---|
意味 | (予測や推測、そのように考える、つもりのため)~する。 |
「會」を使った文章を構成する場合は、基本として以下の形をとります。
[主語] + 會 + [動詞] + [目的語]
話者の予測や推測、そのようにするつもりであったり、そのように考えているなどの場合「會」を使って表現します。そのため、未来、将来の動作について使われることが多いです。既に実行された事柄に対してはこの「會」は使用されません。
早速例文を1つあげてみたいと思います。
この文章は話者は「會」を使って”明日オリンピックシティに買い物に行くつもり・行こうと考えてる”と述べています。例えば”冷蔵庫に食べるものがなくなってきたから買い物に行こう”などと考えている場合など理由は様々です。
この例文において、もし話者が「會」を使わなかった場合、単純に”明日行く”と述べているだけとなり、特に背景などについては考えて話していないといえます。また、この例文の内容は”明日”という未来のことついて述べており、前述した通り、「會」は未来によく使われます。
では次は「會」を使った否定文を紹介したいと思います。「會」の前に「唔」をつけることで否定形になります。
この例文は先ほどの肯定の例文の「會」の前に「唔」を付加しただけとなります。「唔會去」の部分で”行かないつもり”、”行かないであろう”と言っています。”明日は時間が無い”、”明日は雨らしい”など色々な理由により”行かないと考えている”と述べています。
「會」があったら”そのつもり”、”そう考えている”、”そう予測・推測している”と捉えてください。推測要素や思うところがなく単純に動作や事柄を述べる場合は「會」は使われません。
では、最後に疑問の例文を見ていきたいと思います。疑問文は「會唔會」を使って表現します。
質問:
回答(肯定):
回答(否定):
回答する場合は肯定の場合は「會」、否定の場合は「唔會」を使うことで”はい”、”いいえ”をいうことができます。
また、この文も話者は彼が買い物に行くであろうと推測して、この質問をしているように捉えることができます。例えば”毎週その曜日は行ってるから”などです。ちなみにそういう推測がなく単純に質問するのであれば「會唔會去」は使わず、「去唔去」とすればよいです。
このように「會」を使うと何か話者に何かしらの理由や推測、考えがあって話していると考えることができます。
「會」が必要なパターン
今までの例文ですが、推測やそう考えているということでないのであれば「會」がなくても全然問題ありません。ここで「會」が絶対必要なパターンを紹介していきたいと思います。これは「會」がないと文章が成りたたなくなるパターンです。
この例文4は天気予報でよく使われる言葉です。このように天気は誰かが決めてそういう天気にするのではなく自然によって決まるものなので、明日の天気などは推測や”そうであろう”と思う・考えることしかできません。そのため「會」を使います。日本語だとこの場合”~でしょう”のほうが自然です。
例文で練習しよう!
質問:
回答:
質問:
回答:
この例文の質問者は”君が食べないなら、わたしが食べちゃうよ”などと考えているのかもしれません。
始めのほうにも書きましたが「會」は話者の何らかの推測や考え、つもりなどの思いが入った時に使われます。広東語では「會」を使うことも多いので、今は理解しづらくわからなくとも聞いていくうちにだんだんと慣れていくと思います。
未来のことに使っているのではない
「會」は推測するという気持ちから、よく未来のことに使われます。ただ未来のことだけに使われるのではないということに注意してください。例文をあげたいと思います。例えば画像編集ソフト「Photoshop」の使い方がわからないとしましょう。使い方に詳しそうな人に質問をするときには「會」を使って以下のように質問することができます。
これはなぜ「會」があるのかというと、先ほど説明した”思うところがある、心当たりがある”から「會」が付いているのです。このときは、話者はフォトショップのことについて「你」に対して知っているかもしれないと推測があり聞いているから「會」を使っているのです。この文の聞き手(你)のほうもこれを聞くと”質問者が自分(你)に対してPhotoshopに詳しいと思っている心当たりがあるのだろう”と察することができます。
また、今回紹介した「會 + [動詞]」の形式で使う場合は第5声である「wui5」での発音となります。「會」は発音の仕方が3種類あり、「wui5」、「wui2」、「wui6」とあるので注意してください。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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