《広東語》(初級82) 広東語は主語をあまり省略しない

音声記号(Phonetic Alphabet):

こんにちは!広東語を初級レベルの文法を学習していきましたが、初級レベルは第88課までとなります。今回から第88課まではこれまで紹介しきれなかった部分について紹介していきたいと思います。

主語はあまり省略されない

日本語は主語を省略しがちですが、広東語は主語を省略することはあまり多くありません。例えば会話をしている中で既に出た事柄については主語が省略されるのですが、会話の初めの場合は主語は省略されないことがほとんどです。例えば日本語で誰かに何かを訪ねたいときは”お尋ねしたいのですが~”、”質問なのですが~”といい、”わたしは質問がしたいのですが~”などとわざわざ主語をつけて言いませんよね。ただ広東語は主語を通常つけます。

補足ですが、そのため香港の日本語学習している初心者の人は、ことあるごとに”わたしは~”、”きみは~”などと主語をいれる人がいます。ちなみに香港の日本語学校は”日本語は主語を言わないことが多いよ”と教えています。

例1:

我想問,你叫咩名呀?
ngo5 seung2 man6, nei5 giu3 me1 ming4 a3?
質問ですが、お名前は?

ただ、省略されない傾向が強いというだけで省略する人もいます。例えば上記の文章でも主語を省略して「想問~」という人も少ないですが存在します。これはなぜかというと答えずらいのですが、広東語は文章が短いことが多いので主語を入れて文章を長くしたほうが聞きやすいのだと思います。また、よく主語として使われる「我」「你」「佢」は全部第5声で、文章の始まりとしてはとても発音しやすい音ということもあると思います。もう1つ例文を見てみましょう

例2:

我唔舒服呀,所以想請下晝去睇醫生呀。
ngo5 m4 syu1 fuk6 a3, so2 yi5 seung2 cheng2 ha6 jau3 heui3 tai2 yi1 sang1 a3.
具合悪いから午後休みもらって医者に診てもらいにいくよ。

この例2も始まりが「我唔舒服呀」となっています。日本語にすると”わたし具合悪い”となりますが、こちらも主語は広東語だと省略しません。日本語だと”具合が悪いので~~”で主語が自分であることを想像できますが、広東語だとはっきりと主語を言います。

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省略しないのでややこしい言い方をする

以上から日本語と違い広東語はあまり主語を省略しません。確かに主語があるほうがわかりやすいのですが、日本人の方にはこの主語を省略しないため、ややこしく聞こえてしまうことがあります。例えば広東語は話者が話者の行動を説明するときに以下のように主語を2度使うことがあります。広東語ネイティブの人にはもちろんややこしく聞こえず、このほうが説明がクリアに聞こえます。

例3:

下個星期嘅聚會,我諗我唔去喇。
ha6 go3 sing1 kei4 ge3 jeui6 wui2, ngo5 nam2 ngo5 m4 heui3 la3.
来週の集会、私は行かないと考えている。

※聚會(jeui6 wui2):[名詞] 集まり。集会。

この例文は「我」が2つあり日本語だと少し変に感じてしまうかもしれませんが、全く問題ありません。実はむしろ2つあったほうがわかりやすいのです。広東語は主語をちゃんと述べることが多いのでこのほうが望ましくあります。

例4:

我知道我唔啱㗎喇。
ngo5 ji1 dou6 ngo5 m4 ngaam1 ga3 la3.
自分が間違ってるの(わたしは)わかってるよ。

この例文も同様に「知道」の主語、「唔啱」の主語はどちらも”自分”ですが、2つ共に主語をつけて述べています。

主語の付け方のコツ

実はルールはそんなに難しくありません。
・主語は基本付ける。
・会話の中でその主語が既に述べられている場合は省略するほうが多い。

例2の「我唔舒服~」のように短い一言でも通常主語を述べます。

今回は日本語で省略されがちな主語は、広東語では基本的に述べるということを学習しました。少し慣れないかもしれませんが、他のページで紹介している例文を聞いているとそのうち慣れてくるでしょう。少し無責任な言い方になってしまいますが、リズムといいますか、音程といいますか、たくさんの広東語を聞いていると話すときも自然に”ここ主語をつける”と無意識のうちに使えてきてしまうと思います。

今回もお読み頂きありがとうございました。

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