《広東語》 (初中級02) [動詞] + 俾 + [人]:[人]に[動詞]する
- 2017/10/6
- 広東語(Cantonese), 文法, 初中級
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こんにちは!以前「(初級67) 俾 + [物] + [人] : [物] を [人] にあげる」で「俾」を学習しましたが、今回はその続きで「俾」を使った用法について学習していきたいと思います。
「[動詞] + 俾 + (+ [目的語]) + [人]」とは
文法 | [動詞] (+ [目的語]) + 俾(bei2)+ [人] |
---|---|
意味 | [人]に(目的語を)[動詞]する |
今回は他の動詞と「俾」を一緒に使った形を学んでいきます。この形式は本当によく使われます。それではまずは例文を見てみてください。
動詞と「俾」を一緒に使った際は日本語で言うと”[動詞]を[人]にする”という意味になり、「俾」は”だれだれに”の”に”の役割を果たしてくれます。この例文の動詞は「寄(送る)」なので「寄咗俾我」で”わたしに送った”という意味になります。ただ、この例文だと”何を送ったの?”となるので、何を送ったかを表す目的語を入れる必要がでてくるときがあります。その場合は次の例文ように言います。
この例1-2の例文は例1-1に目的語を加えた文章になります。このように「[動詞] + [目的語] + 俾 + [人]」という形にすることで”[人]に[目的語]を[動詞]する”という意味になります。また目的語は動詞と「俾」の間に配置します。
それでは次に否定文の場合を見ていきましょう。
このように「唔 + [動詞] + [目的語] + 俾 + [人]」という形式で使います。他にも否定として「冇 + [動詞]」や「未 + [動詞]」といった形もありますが、それぞれみな同じ「唔/冇/未 + [動詞] + [目的語] + 俾 + [人]」の形で使われます。また、この例文中にでてくる「打電話俾 + [人]」で”[人]に電話をする”という意味でよく使われますので覚えましょう!
疑問文については以降の練習文の中で学んでいきたいと思います。それでは他の例文も用意したので見ていきましょう。
例文で練習しよう!
この例文は例1-1を少し改編して「冇」を使って否定しています。
質問:
回答:
「E-Mail」は名詞としても使えますが動詞としても使え「E-Mail咗(メールした)」という言い方も可能です。
質問:
回答:
※續集(juk6 jaap6):[名詞] 続き。
質問:
回答:
質問:
回答:
補足:~してもらう/~してあげる
「[動詞] + 俾 + [人]」は文章によっては”〇〇にして[動詞]してあげる”、”〇〇にして[動詞]してもらう”という日本語の感覚で捉えることもできます。
“~してもらう/~してあげる”という日本語は”わざわざ”、”その人のために~”という気持ちが入っていますが、特に広東語ではこのような区別にはしていないので、もし自然な日本語の文章に翻訳する必要な時は状況によってどう翻訳するかを判断する必要がでてきます。
補足:使える動詞に制限がある
今回学習した「[動詞] + [目的語] + 俾 + [人]」の形ですが、特定の動詞では使うことはできません。
例えば以下の動詞があげられます。
・教(gaau3):教える。
・覆(fuk1):返事する。回答する。
・幫(bong1):手伝う。
これらの動詞は「俾」と組み合わせることはできません。理由はこの動詞の目的語として”人”を取ることができるためです。以下の表にそれぞれの動詞の使い方とその意味を記載します。
使い方 | 意味 |
---|---|
教 + [人] + [物/事] | [人] に [物/事] を教える。 |
覆 + [人] + [事] | [人] に [事] を返事する。 |
幫 + [人] + [物/事] | [人] に [物/事] を手伝う。 |
このように一部の動詞は「[動詞]+ [人] + [物/事]」という形式をとるものがあり、その動詞の場合、動詞の直後に”人”を配置して”だれだれに~[動詞]する”という使い方ができます。”じゃあどの動詞が「俾」必要なの?”というとこちらの動詞は地道に覚えていくしかありません。今後の学習で色々な例文が登場してきますので、こういう観点でも動詞の使い方を見ていってください。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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