《広東語》 (初中級27) 同 + [人] + [動詞] : [人]に[動詞]をする。
- 2019/1/10
- 広東語(Cantonese), 文法, 初中級
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こんにちは!今回は「同」について紹介したいと思います。
「同」とは
文法 | 同(tung4) + [人] + [動詞] |
---|---|
意味 | [人] に [動詞] する。 [人] に対して [動詞] する。 |
「同(tung4) + [人] + [動詞]」といえばこれまでは以下のような例文で使ってきました。
この例文上での「同」の意味はおわかりだと思います。今までの文法口座でご紹介してきた例文は「同」はを”誰々と”と人と一緒に何かするときに使っていました。今回は別の意味の場合を学習していきます。では今回の用法を使った例文を見ていきましょう。
この例文は”先生とおはようございますを言う”ではありません。”先生におはようございますを言う”です。”主語が対象の人物に対して動詞する”という方向を表す「同」になります。この例文は決して主語の人と先生が一緒におはようございますを言っているわけではありませんので注意してください。
使える動詞について
この用法は使える動詞が限られており、「一人で動作する動詞」かつその動詞が対象の人物を持つ時に、この「同」を”~に”という意味で使うことができます。先ほどの例文の例2では「講(意味:言う)」という一人で行う動詞を、対象の先生に行うので「同老師講(意味:先生に言う)」として使っています。そのため、どんな動詞でも使えるというわけではなく、ある程度使える動詞は限られてきます。
逆に、”おしゃべりする”という意味の「傾偈(king1 ga2)」を「同 + [人]」を使って「同 + [人] + 傾偈」とすると”[人]とおしゃべりする”という意味になります。理由は「傾偈」は一人でする動詞ではなく他の人と一緒に行う動作する動詞なので「同」を使うと”~と”という意味になりますので気をつけてください。
では”~に”という意味で使える「同」と一緒に組み合わせて使う動詞を紹介したいと思います。
用法 | 意味 |
---|---|
同 + [人] + 講(gong2) | [人]に言う。話す。 |
同 + [人] + 解釋(gaai2 sik1) | [人]に説明する。 |
同 + [人] + 聯絡(lyun4 lok3) | [人]に連絡する。 |
同 + [人] + 打招呼(da2 jiu1 fu1) | [人]に挨拶をする。 |
同 + [人] + 申請(san1 ching2) + [目的語] | [人]に[目的語]を申請する。 |
同 + [人] + 商量(seung1 leung4) | [人]に相談する。 (”[人]と相談する”と解釈することも可能。) |
同 + [人] + 報告(bou3 gou3) | [人]に報告する |
同 + [人] + 表白(biu2 baak6) | [人]に告白する。 |
同 + [人] + 留言(lau4 yin4) | [人]に伝言を残す。 |
同 + [人] + 改(goi2) + [目的語] | [人]に[目的語]を変更する/改める。 |
同 + [人] + 道歉(dou6 hip3) | [人]に詫びる。 |
同 + [人] + 講數(gong2 sou3) | [人]に交渉/直談判する。 |
同 + [人] + 介紹(gaai3 siu6) | [人]に紹介する。 |
同 + [人] + 交代(gaau1 doi6) | [人]に(状況や経緯を)詳しく教える/説明する/釈明する。 |
それでは他の例文も用意したので見ていってください。
例文で練習しよう!
※慢慢(maan6 maan2):[形容詞] ゆっくり。
質問:
回答:
補足:「同 + [人] + 改 + [目的語]」について
「同 + [人] + 改 + [目的語]」の形式は目的語に色々なものを取ることができます。使い方や意味の捉え方が少し難しい場合があるので、最後にここで3つほどですが例文を紹介したいと思います。
質問:
回答:
この例文ですが「同我改期」の部分は直訳すると”わたしに日時を変更してください”となりますが、日本語だとこんな風には言わないですよね。ですか広東語ではこのような表現をします。
「改名」は漢字の意味から”名前を変える”という意味だと思うかもしれませんが、意味としては二つあり”名前を付ける”、”名前を変更する”があります。今回赤ちゃんに対してなので”名前を付ける”と解釈するとよいでしょう。また、名付ける・命名するという意味では「起名(hei2 meng2)」という言い方もあります。
「同我改功課」は直訳すると”わたしに宿題を変更する”となりますが、意訳すると”宿題をチェックする”という意味になります。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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