《広東語》 (初中級24)全部/所有:全て/あらゆるもの全て
- 2018/11/22
- 広東語(Cantonese), 文法, 初中級
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こんにちは!今回は「全部」、「所有」について紹介したいと思います。
「全部/所有」とは
文法 | ① 全部(chyun4 bou6) ② 所有(so2 yau5) |
---|---|
意味 | ① 全部、全て ② あらゆる、存在するもの全て |
この2つの単語は”全てのもの”を対象とする場合に使う単語になります。それぞれ2つは使い方と意味が微妙に異なるので、今回はこれらの違いを説明しながら、学習していきたいと思います。ちなみに「全部」と「所有」はどちらもよく使われます。
それではこれらを使った例文を用意しましたのでまずはご覧ください。
例1-2(所有):
この2つの例文は「全部」、「所有」をそれぞれ使っていますが、以下に説明をしていきたいと思います。
例1-1:この例文では「全部」を使っています。意味としては単純に”全て”、”全部”、”全員”という意味になります。ただ、この例文は厳密にいうと実は「呢度嘅玩具」と「全部」の間は少しだけ切れていて、「[名詞],全部~~」というようになっており、このような使い方がよくされます。後で説明しますが、「全部 + 嘅 + [名詞](意味:全部の[名詞])」という表現も可能です。
例1-2:こちらは「所有」を使った例文です。「所有」の意味としては”あるもの全て”、”ありとあらゆる”、”存在するもの全て”となります。なので「呢度所有嘅玩具」の部分は”ここのありとあらゆる玩具は全て”といいう意味になります。
また、補足ですがこの例文は例1-1のように「全部」を使っても成立するのですが、「所有」のほうがいいでしょう。理由はこの例文で述べたいであろうことが”ここに存在する玩具は全部”ということを伝えたい文章だと考えられるからです。
「全部」と「所有」の違い
ここではこれら2つの違いについて詳細を記載したいと思います。これらは使い方が同じ部分と、少々違ったりしている部分があります。使い方の部分のついて以下の表に一覧にしました。
全部 |
・名詞と一緒に使わなくてもよい。その場合「全部都~」というように「都」と組み合わさることが多い。 ・名詞と組み合わせる場合は「嘅」が必要。 ・ただ、名詞と組み合わせ「[名詞] + 嘅」という使い方より、例1-1のように「[名詞],全部~~」という形容詞的な使い方で使う事の方が多い。 |
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所有 |
・”全部”というより”存在するもの全て”という意味で、存在を述べる時に使う。 ・「所有 + [名詞]」や「「所有 + 嘅 + [名詞]」というように必ず名詞と組み合わせてに使う。 ・名詞と組み合わせる時は「嘅」はあってもなくてもよい。 |
「所有」については「嘅」を付加しなくても構いませんが、広東語ネイティブの人はどちらかというと「嘅」を付加することのほうが多いと思います。
例えば「嘢」という名詞と「全部」、「所有」を組み合わせた場合は以下の表現ができます。
全部 |
・全部(名詞「嘢」は述べない。ただ話の中で「嘢」について相手がわかる状態になっていることが条件。) ・全部嘅嘢 |
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所有 |
・所有嘢 ・所有嘅嘢 |
それでは他の例文も用意したので聞いて見て慣れていってください。
例文で練習しよう!
質問:
回答:
この例文では「所有」に単純に置き換えて使うことはできません。この例文では「全部」を名詞と一緒に使っていないので、もし「所有」を使うとすれば「呢間餐廳所有嘅MENU,我都想食,點邊樣好呀!?」というように「MENU」という名詞に「所有」を付加して使うことになります。
この例文は「全部」に置き換えても使うことができます。ただ「所有」のようが”ありとあらゆる”というニュアンスが出るので、強調したい場合は「所有」を使う方がいいでしょう。
こちらの例文は「全部」に置き換えても問題ありません。
この例文は「全部」を使うことはできますが、使う場合は「麻煩你提供有關於呢本書嘅全部(嘅)資料俾我呀。」というような言い方になります。また、「全部(嘅)資料」の「嘅」は省略することもできます。このページの冒頭では「全部 + 嘅 + [名詞]」と「嘅」が必要と記載しまたが、この例文のように「[名詞] + 嘅 + 全部 + 嘅 + [名詞]」という形のなる場合は「全部」の後の「嘅」を省略することができます。
これはMTRの荃灣綫で終点の荃灣駅に着いた時に流れるアナウンスです。このアナウンスでは「所有」を使っています。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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