《広東語》(初級15)複数の動作をするときの表現
- 2017/1/3
- 広東語(Cantonese), 文法, 初級
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今回は動詞を一つの文に複数述べたい時の表現方法について学習していきたいと思います。
動詞を複数使う時の文法
文法 | [主語] +[動詞1] + [動詞2] |
---|---|
意味 | [主語]は[動詞1]して[動詞2]する |
“彼は本を買いに行く”のように、1つの文章で”買う”、”行く”という複数の動作を表現する方法を今回は学習します。
このような場合動詞は動作する順番に述べていくのが基本となっています。また、日本語のように”買う”という動詞の場合、”買いに”というように変化させる必要はありません。また、[動詞1]、[動詞2]に目的語がある場合は、その動詞の直後に目的語を置きます。
例文を一つ紹介したいと思います。
例1: |
主語 | 動詞1 | 動詞2 | 目的語 |
---|---|---|---|---|
佢 keui5 |
去 heui3 |
買 maai5 |
書 syu1 |
上記は”彼は本を買いに行く”という文章を広東語で表現した例文です。ポイントは動詞の順番で「去(行く)」を先に述べます。理由は”行く”という動作が先に行われ、”買う”という動作はその後となるためです。このように動作が行われる順番に述べるのが広東語です。この考え方はとても大事なので必ず覚えてください。
また、この例文には動詞2(買)に目的語「書(syu1)」がありますが、動詞1(去)にも場所の目的語を入れる場合は以下のようになります。
例2: |
主語 | 動詞1 | 目的語1 | 動詞2 | 目的語2 |
---|---|---|---|---|---|
佢 keui5 |
去 heui3 |
中環 jung1 waan4 |
買 maai5 |
書 syu1 |
動詞1の直後に目的語を置いてください。文中の「中環(jung1 waan4)」は香港にある有名な地域で銀行などの金融企業が多数あります。英名はCentral、日本人は”セントラル”とよく読んでいる場所です。
次に動詞の順番が大事ということについて例をあげて紹介したいと思います。
主語 | 動詞1 | 目的語1 | 動詞2 | 目的語2 | |
---|---|---|---|---|---|
例3-1: |
我 ngo5 |
攞 lo2 |
呢啲嘢 ni1 di1 ye5 |
去 heui3 |
中環 jung1 waan4 |
例3-2: |
我 ngo5 |
去 heui3 |
中環 jung1 waan4 |
攞 lo2 |
呢啲嘢 ni1 di1 ye5 |
上記2つの文章はは使っている単語は全く同じで順番が違うだけになります。しかしこの2つの文章の意味は異なってきます。それぞれの例文の意味は
例3-1:彼はこれらを持ってセントラルに行く。
例3-2:彼はセントラルに行ってこれらを持つ。(意訳:物を取りに行く)。
となります。動詞1の部分が先に行動され、その後に動詞2の動作が行われるため意味が異なってきます。
それでは複数の動詞を使った例文を紹介しますので聞いて慣れていってください。
例文で練習しよう!
否定形の文章の場合は、否定の「唔(m4)」を先頭の動詞と一緒に使うようにすることで表現することができます。
この例文の場合
✖佢去嗰度唔食飯。
という表現とすると間違いですので注意してください。
(直訳:わたしは今日彼に映画を見ることをおごる。)
この例文では動詞が3つ使われています。
帶(daai3):連れる。
去(heui3):行く。
食(sik6):食べる。
このように3つの動詞を使って文章を作成することも可能です。
※遊戲中心(yau4 hei3 jung1 sam1):[名詞] ゲームセンター。
香港にもゲームセンターはあり、大きいゲームセンターもあるのですが、小さいゲームセンターがほとんどです。日本のゲームセンター向けに作られている機械を使っていることも多く、日本語のままになっているゲーム機もあります。ただ、お金はもちろん香港現地硬貨対応、もしくは電子マネーやゲームセンター専用のコインに対応されています。最近は中国大陸のゲーム機もちらほら見かけます。
補足
例文②の補足の時に「唔(m4)」は文章の一番前の動詞に置くと記載しましたが、厳密に言うと、「唔(m4)」は動作を行う部分の一番前の動詞に置きます。
例えば以下の例文は「諗住」、「參加」と動詞を2つ使っていますが、「唔」は2つ目の動詞の前に使われています。
これは、「諗住」、「參加」が別の動作を表しているのでこのようになります。「我諗住」で一つの動作、「唔參加呢個比賽」も一つの動作となっているためです。
「持つ」というの動詞「攞」を今回勉強しましたが、実は”持つ”という意味の動詞は3つあります。
攞(lo2)
拎(ling1)
搦(nik1)
いずれも同じ意味で、どれもよく使うので全部覚えましょう。
今回もお読み頂きありがとうごいざいました。
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