《広東語》 (初中級33)A + [形容詞] + 過 + B : AはBより [形容詞] だ
- 2019/8/23
- 広東語(Cantonese), 文法, 初中級
- 比べるシリーズ
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こんにちは!今回から複数回に渡って比較に関する用法の紹介をしていきたいと思います。比較の用法は複数あるのですが、今後紹介していくものはいずれもよく使用されます。
「A + [形容詞] + 過 + B」とは
文法 | A + [形容詞] + 過(gwo3) + B |
---|---|
意味 | AはBより [形容詞] だ |
上記表のAとBは共に名詞、もしくは独立した文章となります。「[形容詞] + 過」の前に述べるAが、その後に述べるBより形容詞であるという表現になります。つまりAのほうがより形容詞であるということになります。
まずは、実際に簡単な例文を見ていきたいと思います。
例1: |
A | [形容詞] | 過 | B |
---|---|---|---|---|
佢 keui5 |
高 gou1 |
過 gwo3 | 我。 ngo5 |
文法の形式と実際の例文の表に一致するようにしてみました。この例文の意味はおわかりでしょうか。初めてこの用法を見る方は、日本語と表現方法が違うので理解しづらいかもしれませんが、ゆっくり文章を見て理解していってください。
「A + [形容詞] + 過 + B」の用法は”A > B”とAのほうがより形容詞であるとなりますので、この文章の意味は”彼はわたしより背が高い。”になります。
それでは次の例文を見てみましょう。
この例文は主語が「我講嘢」と”わたしが物を言う”ことが「妹妹(意味:妹)」より「快(意味:早い)」と言っています。ちなみに「妹妹」は本来「妹妹講嘢」となりますが、主語を述べる際に「我講嘢」と述べているので「講嘢」を省略しています。通常はこのように同じことを二度言わず省略することも多いです。
最後にもう1つ例文を紹介します。
こちらは比較用法を2つ使った文章です。前半のほうでは”彼はわたしより仕事が遅い”と述べ、後半のほうは”でも給料はわたしより高い。”と述べているいう文章です。
この例文では「但係」の後の文は、前半の文章と主語が同じなので主語(A)が省略されています。このように主語がわかるような会話をしていたり、そのような状況だったりする場合は省略しても問題ありません。ただ、「過」の後に述べる比較対象は省略することはできませんので注意してください。
それでは他の例文も聞いて、見ていってこの表現方法に慣れていきましょう。
例文で練習しよう!
質問:
回答:
質問:
回答:
この例文のように比較文を動詞(この例文では「知道」)の目的語として比較文を持ってくることができます。
補足
今回は「過」を使った比較文を紹介しました。実は比較の方法は他にも種類があり、また比較を強調するものや、どれくらい形容詞なのか具体的な数値を言うことができます。これについては今後改めて紹介していきたいと思います。
また、この用法は動詞と形容詞を理解することがとても大事になってきます。話の流れや前後の文章の構成からもわかるのでそこまで難しくはないかもしれませんが、仮に「[動詞] + 過」とした場合以前(初中級23)[動詞] + 過 :[動詞]したことがある。」で学習した”[動詞]したことある”という意味になってしまうためです。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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