「香港」はこちらという案内
香港内でバスやタクシーに乗っていると車道路面や行先案内板に↓のような「香港」という単語が書かれていることがあります。
日本人の感覚からするとこれを見ると「香港?今自分達がいる場所の香港とは違うのか?」と疑問がでてくると思います。
そして、なんとなく車道路面や行先案内板に記載されている「香港」は香港内の特定の場所を指しているのだろうなあと思います。
今回はこの車道に記載されている「香港」というキーワードについて調べてみました。
行政機関に問い合わせ
では「香港」とは香港島のことなのか?
しかし、香港島を指しているなら行先案内には「香港島」と書けばいいだけであり、そしてそのほうがわかりやすいはず。なので「運輸處」に問い合わせてみることにした。これは香港の道路関連の管理を行っている行政機関の一つ。
早速質問してみたところ、「行先案内記載の「香港」は香港島のことを指して言っている。」ということでした。
やっぱり、「香港」=「香港島」ので合ってますね!
色々な香港
香港の九龍、新界地域のバスに乗ったり、道を歩いているとこれら「香港」と行先案内に記載されている内容は場所によって微妙に異なり、4つの表示パターンがあります。香港(東)、香港(西)と記載して運転手に行先をわかりやすくしているそうです。
一応これもなんとなく見ればわかるけど、「運輸處」に聞いてみました。
香港(西) | 香港島の西側の香港大學、西營盤、堅尼地城付近の地域へ向かう。香港島に行くには九龍半島と香港島を結ぶ海底トンネル「西區海底隧道」を通る。 |
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香港(中) | 香港島の中央の金鐘、中環、上環付近の地域へ向かう。香港島に行くには九龍半島と香港島を結ぶ海底トンネル「海底隧道」を通る。 |
香港(東) | 香港島の東側の金鐘、中環、上環付近の地域へ向かう。香港島に行くには香港島と新界地域を結ぶ海底トンネル「東區海底隧道」を通る。 |
香港 | 香港(中)を示す場合と、香港(西)、香港(中)、香港(東)まとめて示す場合がある。後者の場合はそのまま進んでいくと香港(西)、香港(中)、香港(東)を示す道路標識が見えてくる。 |
香港(香港島)と九龍半島/新界地区を結ぶ自動車向けの海底トンネルは3本あり、香港島側には香港(西)、香港(中)、香港(東)にそれぞれ1本ずつあります。また下の画像のようにトンネルを表す記号が道路標識に書いてあるので、このトンネル記号を見てもどのトンネルを経由するのかがわかります。
ちなみに南、北は存在しないそうです!また、道路標識では↓の写真のように香港(東)、香港(西)と二つに道が分かれるところがあるが、香港(中)付近に行きたい場合は香港(西)を選べばよく、その後さらに香港(西)、香港(中)に分かれる標識が出てきます。
なぜ「香港」なのか?
この「香港」という呼び方は非常にわかりにくいですよね。特に外国人はみんなそう思うはず。これについても運輸處に質問をしてみました。
理由は「香港人は昔から香港島の事を習慣的に「香港」と呼んでいたので、道路標識にも「香港」と記載するようにした。」ということでした!
今回もお読みいただきありがとうございました。
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